戦闘部分はバルドスカイから進化を遂げ、アクションの良さだけではなく単純に兵装の数も増えています。FEIアクションもコンボのバリエーションを増やす要因となっており、非常にやり応えのある作品に仕上がっています。所謂ネタ兵装というのも存在し、それをコンボに組み込む楽しさもサバイバルモードでは楽しめます。
また、兵装の使用回数などのランキングも存在しているので、全プレイヤーと自分を比較することもできるので、見ていても楽しいと思います。
重要なシナリオについてですが、ルートは完全に固定されています。
月詠→茉緒→ユーリ→凪 と言った感じで進行することになるので、攻略順で悩むことはないので楽と言えば楽です。
バルドスカイを経験の人にはわかるかと思いますが、この作品は後のルートになって前のヒロインの伏線が回収されるというケースが多くあり、ヒロインのルートでは有耶無耶になってしまうことが多いです。
なので、最初に攻略する月詠ルートはやや薄味で、バルド要素が全然絡まない感じのルートになってしまいます。
シナリオ全体を通して見ると、やっぱりバルドシリーズだと思える内容になっていますので、非常に楽しかったです。
ただ、前作のバルドスカイと比べて見てしまうと、どうしても一歩、二歩くらい足りない感じが否めないです。ラスボスに関してもそこまで熱くなれず、しかもラスボスが大して強くないというのは残念な感じです。
……なんだかんだで熱かったのは、フレイアさんが絡んだ話なのではないでしょうか? 個人的に彼女はバルドハート内で一番良いキャラをしていたように思えます。なので、凪ルートでのフレイアさんが出てきた時は王道でしたが、感動しました。
結果、バルドスカイを超えることはできなかったように思えます。
あとは登場キャラクターについて。
先述でも述べた通り、フレイアさんは勿論ですが、ヒロインも魅力的なキャラクター揃いでした。
ヒロインたちも他ルートで負けないくらいの活躍をしてくれたので、魅力を損なうことはなかったです。しかし、凪以外のルートは微妙に薄味なのが気になりました。まあ、メインヒロインの凪は仕方ないとして、一番最初に攻略のできる月詠は薄すぎたかなぁ……って思います。もう少し、ルートで掘り下げてくれてもよかったと思う。……ちなみに私はユーリルートで姿を見せてくれるカンナが非常にお気に入りです。もっと、蒼と相棒関係を深くやってくれてもよかったのにな……それでも、えっちしーんが存在したので驚きと嬉しさで半々です。
さて、重要な男性キャラクターですが……直翔くんは少しガッカリです。最初からわかってましたが、彼はジルベルトの後釜的キャラクターですよね? もっと、こう……小物さと大物さが足りませんでした。もっと、下衆になりさがって引っ掻き回してくれたらよかったのに。なんとも中途半端な感じのするキャラクターでした。
他にも蒼のお義父さんや将軍ももう少し活躍場面があればなあ……これもバルドスカイの男性キャラクターたちには遠く及ばない感の一つの要因なのではないでしょうかね。
最後にまとめたいと思います。
バルドハートは純愛物としてまとまりすぎていた。キャラクターが基本的に薄味で、葛藤や迷いの描写が圧倒的に少なさ過ぎる。バルドシリーズなのだから、もっとドロドロした感じの展開がもっとあってもよかったはずで、愛憎劇を繰り広げてもよかったように思えます……これなら、ノインツェーンでも出してしまった方が色々と盛り上がってしまうのではないでしょうかね。
やってる間はすごく楽しかったが、バルドスカイを超えることはできなかったというのが感想。
ですので、FDとかを期待しています。
以上が批判空間の方で述べた感想になります。長々と書き連ねていますが、言いたいことは本当に一つで、バルドハートはバルドスカイと比べて見てしまうとやはり薄味な作品でした。ということです。ですが、バルドハート単体として見た場合、普通に良作であることは間違いないのも事実です。そういう理由で、批判空間の方では
85点という評価にしています。
しかし、批判空間の方と全く同じ感想というのも味気ないので、ブログの方では各ルートの感想でも書こうと思います。
■月詠ルート 感想月詠ルートは最初に攻略できるルートで、END分岐は二つ。
最初のルートなだけあって、全くといっても過言ではないほどに伏線が回収されません。
GoodENDでさえ、謎は謎のままでのENDになってしまうので……ルートの感想としては微妙としか言いようがないです。
せっかく、可愛くて魅力のあるキャラなのに勿体無いです。
月詠が絢夜花の記憶を持った亡霊として生まれてきた理由は凪ルートで明かされるので、他ルートでも有耶無耶な感じでむず痒かったです。
月詠のNormalENDは月詠が完全に絢夜歌の記憶に飲まれてしまい、それを阻止しようとした蒼が月詠を殺めてしまうのがNormalEND。その後、蒼は海神から出て、各地で亡霊退治をするのだが、幻覚として月詠や学園生の亡霊を見るほどに狂ってしまう。
今ルートではフレイアさんの勇姿は拝めないので、彼女のかっこよさはわかりません。
■茉緒ルート 感想一番平凡と言えば平凡なキャラだが、茉緒の出自は結構エグい感じ。
茉緒は父親にフレイアの複製体として造られた存在で、その父親が実の娘に欲情する気持ち悪い奴だった。
暮沼雄大は悪役だと思ってたが、こんな小物だったとは……。こりゃあ、フレイアさんも家出しちゃうのも無理ないわ。
そんな茉緒ルートのNormalENDは最後の最後でカトウの提案に乗り、茉緒の身体にフレイアの意識を入れることでした。しかし、そんなのが上手く行くわけもなく、失敗した茉緒は二つの人格が半々に残る形で廃人と化してしまう。
NormalENDと称しましたが、普通にBadENDでもよさ気な感じですが。
GoodENDでは海神復興のために頑張る二人の姿見れます。まさかの最終章でえっちしーんがあるとは……。
■ユーリルート 感想ユーリは主人公の妹を自称している相棒。その正体は
愛玩用被造子でした。
その秘密を学園生の前でトリックスターに暴かれ、逆にユーリはトリックスターの秘密を暴き…・・トリックスターの正体は元知り合いの
タチバナ・カンナでした。そのカンナちゃんが結構可愛いキャラで、ENDにも影響のするキャラです。
二人は主人公の秘密にも関わるキャラで、蒼はユーリとカンナが育てられた研究施設出身だったのです。
蒼はその施設で王子様と呼ばれる存在で、仮想施設で幼馴染だと思っていたみさきと過ごしていたのでした。
ちなみにカンナちゃんとは選択肢次第でヤれます。可愛かった……。
NormalENDでは蒼を生かすため、ユーリは自身を犠牲にする。それで、主人公が狂ってしまい、各地で亡霊退治に関わることになるのです。しかし、蒼には他の人には見えない聞こえない何かを聞いていて……。そこでもカンナは相棒をしていましたが、救われなさ過ぎるENDですね。基本的、NormalENDは何もかもが終わってる。
GoodENDではユーリが自身を犠牲にせず、共に生き残ります。身体の問題も移植で解決しているので、問題なし。選択肢でカンナを受け入れているとカンナ入りのENDが見れます。個人的に最高のENDだと思う……。
■凪ルート 感想ラストエピソード。まさに完結編と言えるルートで、今更言えることは少ないが……。
全部の謎が明らかになり、偽みさきとも決着が付くルート。もう少しなんとかならなかったんですかね……。
タネが明かされる前に察してしまったのは、感動を削ぐ原因の一つ……。まあ、FEIの正体に関しては最後の最後まで気付きませんでしたが……甲華学装隊はあんなユニークの集まりだったのかと……。全員で42人って一クラス全員ってことか。
凪ENDには三つあり、これが結構面倒。
NormalENDが転生というタイトルで、大人びた姿の凪と再開するが、お互い覚えてないという状況。
BadENDは凪のことを忘れ、10年後に海神へと帰ってきた蒼が仮想で亡霊と戦い、自爆してEND。
TrueENDでは、月詠より凪の実体はどうなっているのか……? と言われ、実体のあるはずの場所に行き、王子様のキスによって目覚めてEND。
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